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アウトリーチ:支援が必要であるにもかかわらず届いていない人に対し声掛けなどを行い福祉が積極的に働きかけて情報・支援を届けるプロセスのこと。
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削除要請:本人に代わって拡散した性的画像記録の削除要請を行うこと
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アドボカシー:広報・啓発・政策提言などのこと
アウトリーチ
居場所提供
ホットライン
相談支援
政策提言
自立・回復に
つなげる
ぱっぷすは、性的搾取・デジタル性暴力に遭われた方のサポートをしています
アウトリーチ
東京都内の繁華街において定期的にアウトリーチ活動を実施しています。大切なことは、一人ひとりと会い、信頼関係を築くことです。ご自身の想い、経済状況、心身の健康状態の不安、仕事や対人トラブルなどの悩みについてお話を伺います。特に台風や雪などの天候の悪い日ほど、より困難な状況にある女性と出会う傾向があります。気がかりなのは、性病や感染症のリスクを抱えている女性が多いことです。国民健康保険に加入していないために医療にかかることを恐れる女性が多いことです。路上で出会う彼女たちのSOSをキャッチするためにアウトリーチ活動を続けています。
ホットライン
被害者支援
ホットラインは24 時間 365 日、相談費は無料です。
ぱっぷすの相談支援員は社会福祉士、臨床心理士、カウンセラー等のメンバーで構成されて おり、1人の相談者につき2人の相談支援員が担当します。
初回面接
ぱっぷすの相談支援は直接面接を一番大切にしており、ほとんど必ず直接面接を行います。 相談者さんが遠方の場合はぱっぷす相談支援員が一人、そして現地の相談員(婦人相談員、 スクールソーシャルワーカーなど)とチームを組んで相談に当たる場合もあります。
同行支援
初回面接では被害経験や心境の変化などを詳細にまとめた相談ノートを作成します。これ は弁護士や警察など、外部へ相談する際、相談者が同じことを何度も伝える必要が無い様に するためのものです。 主な同行先:弁護士、警察、区/市役所、病院
性産業から昼職へ
性風俗産業から昼職へ転身するのには様々なハードルがあります。履歴書 の書き方、金銭管理の仕方、食生活や生活習慣の変化等をはじめ、不安があります。社会福祉制度の利用、学校説明会や就労移行支援に同行し、就職へ向けて準備している相談さん、 既に就職された相談者さんもいらっしゃいます
夜カフェ
居場所提供
繁華街で出会う方の多くは、家に帰れない、家があっても親から逃げてきた子どもたちでした。継続して関わると、多くは、死にたい・消えたい・価値がないと訴えます。気がまぎれ、不安を打ち消すために繁華街に集まります。そこでは、自傷行為やオーバードーズ(薬の多量服用)をします。未成年であっても飲酒や喫煙もするし生きづらさを紛らわせるために何かに大きく依存して生きながらえていました。
夜カフェに来るのは10代~20代前半の女性が多く「義父から性的虐待をうけている」「親は自分に興味がなくネグレクト(育児放棄)されてきた」「過干渉すぎる親から教育虐待を受けてきた」などの事情から「死にたい」という気持ちをさまざまな形で表現する若者たちです。福祉的支援についてトラウマを感じている若者も多く、児童相談所や女性相談センターの一時保護について「集団行動を強いられる」「スマホが使えないなんて無理」「刑務所みたいだった」など苦痛を感じていることも把握しています。こうした若者は不良行為少年として街頭補導の対象になるなど、地域社会から排除される傾向があります。行き場を失うなかで窃盗集団、特殊詐欺、違法なメンズバーの勧誘、性暴力被害などに巻きこまれています。若い女性の場合には、買春の相手方にならなければ生活の維持ができないという思いにとらわれていることもあり、彼女・彼らの思いに寄り添いながら共に時間をすごすことを大事にしています。
夜カフェ事業では、繁華街が生活拠点や夜を過ごす子ども・若年女性にとって、①繁華街にいてもお金がかからない場所 ②夜間に危険を感じたとき逃げられる場所 ③思いがけない妊娠・性感染症に対する対応ができる場所 ④のんびり・ほのぼの仮眠がとれる場所 ⑤相談ではない話し相手がいる場所 ⑥女性ならではの話(妊娠、性感染症)ができる場所 などといった切り口で本事業は必要不可欠であり、重要な役割を果たすことが判明した。
人は、何かに大きな依存してしまうと、依存の維持のために多額の出費や身体的・精神的の負担に対する過小評価や正当化してしまう。第三者のアドバイスに対し否定的になってしまい関係性が途切れてしまう場合があります。そのため、夜カフェ事業では、依存をやめさせるのではなく、ゆっくりと関係性を構築していきながら、今の生きづらさの解消と依存の軽減を求めていく「ハームリダクション」の手法を用いています。
過去の性の売買の経験を活かして同じ境遇にある方をサポートする「ピアサポーター」が関わることで、利用者の依存をいきなりやめさせるような支援をするのではなく、ゆっくりと関係性を構築しながら、今の生きづらさの解消と依存の軽減を求めていく「ハームリダクション」を実施したところ、「ホストクラブなどに通わなくてもすむ」彼女たちがいることも判明した。つまり、やめさせようとしないことが、一番やめることへの近道であったことがわかってきました。
宿泊支援
ぱっぷすでは「今日泊まる場所がない」「帰る場所がないから性を売りにいく」10代~20代の若年女性・子どもに衣食住を提供とスタッフのケアを受けて生活し、彼女らの抱えている困難な課題について、彼女らと一緒に解決策を探しています。
18歳に近い子ども. 18歳を超えた女性には逃げ込む先がほとんどありません。公的機関のシェルターはありますが、自傷行為・OD経験のある方は利用しづらい要件があります。
ぱっぷすでは、子どもの場合であれば、児童相談所と連携し児童養護施設や自立援助ホームなど落ち着く所が決まるまで、18歳を超えた若年女性には、次の住まいが見つかるまでサポートをします。
宿泊施設では性的搾取や性暴力の被害にあわずに自身の心身の健康を守ることができる場として希望を持てる場所にしていく予定です。
宿泊施設では、ドミトリー4人+個室1人の計5人が宿泊できる体制にしています。宿泊施設の運営にはかなりの予算が必要です。みなさまの支援を必要としています。
いつもぱっぷすの活動を応援してくださってありがとうございます。
ぱっぷすが、性的搾取に巻き込まれた6000⼈以上の方をサポートし続けられるのは、
多くの皆さまに「ご⽀援」という形でその思いを託していただいたおかげです。
皆さまのご⽀援が、性的搾取の問題を解決する⼤きな⼒となっています。
Amazon欲しいものリスト
食物、お菓子、衣類、衛生用品、生理用品など必要なものをリストにしました。「こういうのが欲しい」「あれば助かる」という女の子の声を大事にしています。「ナプキンが買えない」など、生理の貧困を目の当たりにしています。安心できる場所、安全に休めること、大事にされた経験が彼女たちの力になります。
「単発寄付」をして、冬の寒さから女の子たちを守る
アウトリーチと居場所提供(カフェ)の運営をしています。虐待や性被害などの困難を抱える若者が急増して活動費が足りません誹謗中傷や活動妨害などへの対応にも頭を悩まされています。
「継続寄付」をして、デジタル性暴力の被害者支援を応援する
2020年は281件、2021年は643件、2022年度は1208件になりました。中高生からの相談も多く寄せられており被害の低年齢化が深刻です。ぱっぷすは日本で唯一のデジタル性暴力の被害者支援を行う非営利団体です。被害者への支援活動を維持するために、みなさまのお力添えをお願いいたします。