━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●●ポルノ被害と女性・子どもの人権プロジェクト メールマガジン
vol.014 2012年9月6日 発行
【ポルノ被害と性暴力を考える会】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ついに9月になりましたが、あいかわらず残暑の厳しい日が続いています。それでも、雲の形や空の青さ、風の心地よさに秋が感じられるようになってきました。
■シンポジウムまで1ヶ月足らず
さて、いよいよ9月30日の第4回シンポジウム「国際的に広がる性売買被害~オーストラリア・韓国・日本の現状から~」まで1ヶ月を切りました。美しいチラシも完成し、8月半ばに各所に発送させていただきました。
ネット上では、http://paps-jp.org/wp-content/uploads/2012/08/20120930.pdf からダウンロードできますので、ご利用ください。また、報告予定者からの素晴らしい報告原稿もあがってきています。当日のシンポジウムをぜひ楽しみにしてください。
■昨年のシンポの報告書が完成
さて今回はもう一つ重大なお知らせがあります。昨年の第3回シンポジウム「子どもの日常を取り巻く性被害~学校・ストリート・施設」の報告書ができあがりました。
報告書は2部構成になっています。第1部は昨年のシンポジウムの逐一報告になっています。当日の報告およびディスカッションが細部にわたって読むことができます。また当日、会場で出されたけれども時間の都合で答えられなかった多数の質問に対する、各パネラーからの丁寧な回答も特別に掲載されています。
第2部は、「イースト・プレス社問題と『表現の自由』」と題して、このメルマガでも紹介したイースト・プレス社問題を特集しています。私たちの会のメンバーだけでなく、私たちと協力関係にある方たちからも、この問題に関するコメントをいただきました。また、この問題は『週刊金曜日』にも飛び火しましたが、『週刊金曜日』で交わされた論争についても取り上げています。以下に、この第2部における寄稿文の一部を表題だけ紹介します。
・ 谷口和憲「脱ポルノ社会の実現に向けて」
・ 森田成也「『表現の自由』論のダブルスタンダード」
・ 宮本節子「官能表現の画家クリムトとその制作過程――性と暴力と受益者と…」
・ 中里見博「『表現の自由』の脱神話化と脱権力化が必要だ」
・ 二場美由紀「人の尊厳と表現の自由――福祉の現場から」
・ 金尻カズナ「ナチズムはどちらか? 真の犠牲者は誰か?」
・ 大原レイカ「レイプ神話と性暴力AVの真実」
1冊1000円(+送料)でお分けしますので、ご所望の方は、メールでぜひ注文してください。よろしくお願いします。
その他、この間の活動についていくつか報告をさせていただきます。
■ポルノ被害と売買春被害のアンケート調査
まず、ポルノ被害および売買春被害について、全国のさまざまな福祉施設や市民団体に向けたアンケートを今年の4~6月に実施しましたが、それに対するたくさんの回答が寄せられました。この場を借りてお礼申し上げます。
私たちは236の施設・団体にポルノ被害と売買春被害に関するアンケートを送付し、60以上の施設・団体から回答が寄せられました。回答率は約25%です。その中で、ポルノ被害の相談等を受けたことがあるとの回答、および売買春被害の相談を受けたことがあるとの回答が、それぞれ20以上あり、その内容も多くは非常に深刻で重大なものでした。
このアンケートについて今後どのような形で生かしていくのがよいのかについては十分に会の内部で検討したうえで、できるだけ有意義な形で活動に役立てていきたいと考えています。また、当事者への聞き取り調査も少しずつですが進行しています。
■PAPSリーフレットの作成中
最後にもう一つ。現在、私たちの会について簡単に紹介するA43つ折りのリーフレットを作成中です。できるだけ手にとりやすく、読みやすく、わかりやすいものをと考えて、ワーキングチームをつくってデザインや文章を練っている最中です。うまくいけば、9月30日のシンポジウムでお配りできると思います。