ぱっぷすでは、10月5日~Apple社、Google社に対しスマートフォンにおいて性的画像記録の撮影ができない仕組みを開発しOS標準機能として組み込むことを求めるキャンペーンを開始しました。
https://camp-fire.jp/projects/view/335757 (クラウドファンディングは2021年2月8日月曜日まで)
なぜこのキャンペーンが必要なのでしょうか。現在、スマートフォンの加速度的な普及によって、小学生からスマートフォンを持つようになり、ぱっぷすでは、児童ポルノ・リベンジポルノなどの性的画像記録の拡散被害の相談が後を絶たないからです。
撮影する側は、撮影した動画を「著作物」として、被写体に同意なくいつでも視聴できます。過去に刑事事件化できたケースでは、自己顕示欲や承認欲求を満たすために、ポルノ動画投稿サイトに投稿したと証言した加害者もいました。 性的画像記録はスマートフォン等で簡単に撮影できてしまうことから、撮影に対する罪の意識も持っておらず、被写体の側が今後受ける人権侵害性について気づいていません。
他方で、被写体の側は、撮影という行為を同意したかもしれないが、撮られた動画がどのように扱われるのかまで予測することはできません。 ぱっぷすには、過去に撮影を許してしまった動画を相手に削除を求めたいという相談も寄せられます。しかし、「撮影者に連絡し削除を求めると返って大変なことになるのではないか」、「撮影された動画を弱みとして利用されないか」という心配も寄せられます。
撮影者の意に反しインターネットに流出してしまったとき、撮影者に責任を求めたくても、物理的に削除することはできないこと、有効な名誉回復手段が存在しないことから、スマートフォンそのものにデジタル性暴力を防止する仕組みを設けることが急務です。 スマートフォンは性的画像記録の被害者を生むための道具ではあってはなりません。しかしながら、ぱっぷすの相談を通じて、リベンジポルノ・児童ポルノのほとんどがスマートフォンで撮影されて製造されていることがわかりました。
iOSを開発・提供するApple社、Android(アンドロイド)を開発したGoogle社は、このような人権侵害について認識を持っているはずですが、これまで私たちが声を挙げてこなかったことから、利便性を優先し事実上容認され放置されてきました。 私たちは、スマートフォンが決して誰かを苦しめるための道具であってはならないこと、スマートフォンによりデジタル性暴力の被害を受けた多くの方たちの声に寄り添い、意見を伝えて行くことを求められています。
※porNOphoneキャンペーンが多くの媒体で取り上げられました。一部をご紹介します。
【弁護士ドットコムニュース】「性的写真を撮れないスマホつくって!」NPO団体がアップルとグーグルに「要望」準備
【valuepress】ヌードやポルノをスマホ撮影させない AI(人工知能)を、iOSとAndroidの標準機能に【#porNOphoneキャンペーン】
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