ぱっぷすは、性的搾取のない社会を目指してアドボカシーや啓発活動を行っていますが、活動の大きな柱となっているのが、相談支援です。
ぱっぷすには様々な性被害に係る相談が寄せられていますが、相談支援を開始するときに最初に行うのが面接です。基本的には、直接ご本人さんに面接をしています。
その面接とはどのような流れになるのかと相談者さんから質問を頂いたので、今回のメルマガでは、その面接の流れについてご紹介いたします。 〈ぱっぷすの面接の流れ〉 ぱっぷすでは、人と人とが直接出会うことで生身の感触でしか伝わらないことがあると考えていますので、相談を寄せて下さった方たちにはできるだけ直接お会いしてお話を伺うことにしています。初めてお会いしてお話を伺うことを初回面接といいます。
相談したいとメールや電話、LINEなどでアクセスしてくださる方たちは、アクセスにいたるまで、アクセスしてぱっぷすから返事があった時、面接当日の朝、とその都度、次々と不安がよぎります。見ず知らずの、どんな人柄かも分からない、第一信頼できるかどうかも分からない人に、今まで誰にも相談できなかったことを打ち明けて相談するわけですから。
なので、特に初回面接では、相談者さんにまず安心してもらうことを第一に考えています。面接当日、突然来られなくなっても、また別の日程でお会いできることをお伝えしたり、相談者さんにとってより行きやすい場所に変更したりと、柔軟に対応しています。
以下、初回面接の流れについてお伝えします。
① 運営費は多くの方々の寄付金によって賄っていますので、相談料は無料です。
② 相談者さんとぱっぷすのスタッフとでお会いするのに都合にいい日の日程調整をします。日曜日、休日、夜でも対応しています。
③ スタッフ2名で相談者さんのお話を伺います。主として女性が対応しますが、ぱっぷすには男性のスタッフもいますので、女性の相談者さんにお会いする時には男性の支援員でもかまわないかどうかご意向を確かめます。
④ 場所は、都内の公的機関の会議室を借りて行います。
⑤ 事情があって東京に来られない場合には、事情に合わせて面接場所や支援員の手配をします。
⑥ 1〜2時間程の時間でじっくり伺います。
⑦ この初回面接の時には、スタッフが根掘り葉掘り質問するというよりも、相談者さんが相談したいと思っていることを中心にお話を聞いていきます。訴えたいことはご自分の中できちんと整理できていなくてもかまいません。ご自分の言葉でお話していくうちに次第に「自分の訴えたいことはこういうことだったのだ」ということが分かってくるものなのです。これが生身の人と人とが出会って話をする、話を聴くことの効果です。
⑧ 初回面接のときのお名前は匿名でも全く構いません。みなさん、いろいろなハンドルネームを付けていらっしゃいます。
⑨ 1,2時間お話を聴く中で、今一番したいこと、解決したいことは何かを明確にします。これを主訴の確定と言います。主訴が決まったら、それを解決するためにどうしたらいいかを考えて、実行していきますが、この実行には結構時間がかかるので、一回面接しただけでは終わりにはなりません。
⑩ ぱっぷすのスタッフに初めて会うのが、どうしても不安で仕方なかったら、少し遠回りになりますが、電話でもかまいません。電話で話をして信用できるかどうかあれこれ確かめてください。
初回面接はざっとこんな流れになります。その後は個別の問題解決の流れになりますので、これはその人の問題ごとにいろいろな流れが出てきます。
もしも周りで、ぱっぷすに相談してみたい、という方がいらっしゃいましたら、是非このような流れであることをお伝えいただけると、相談者さんの気持ちが和ぎ、相談しやすくなるかと思います。
そして、このような丁寧な相談面接ができるのも、皆さまからのご寄付があるから出来ることです。ぱっぷすがこうした相談支援事業を今後も継続するためには、皆さまの継続的なご支援が必要です。
是非、今後とも皆さまの温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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