
2024年11月、ぱっぷすがどんな活動をしたのかをお伝えいたします。
相談支援チーム
2024年11月も、相談支援チームはセクストーション、性暴力被害、そして生活困窮相談などに追われました。
特に2024年に入ってから10代からの相談が急増しております。親には言えないという子どもたちの相談が多く寄せられ、対応をしました。
警察や法的手続きの必要な相談者には、不安解消を最優先に対応をしていきました。
スタッフの人員が慢性的に足りていないことから、負担軽減を目的に相談管理システムの自動化も模索し、システムによる効率的な相談支援業務の案件整理をできるようにしました。常にエンジニアがいるのはぱっぷすの強みだなと感じました。
ひつじハウス(宿泊対応施設)
2024年11月も、さまざまな宿泊者が利用し、個人のニーズに合わせた対応を実施しました。とくに今月は宿泊希望者がひっきりなしとなり、満室の日が多く続きました。
また、利用者の生活リズムや精神的負担を軽減するためにハウスの宿泊者向けのルールを整備し、利用者と支援者双方がスムーズにかかわり合える仕組みなどの環境整備をおこないました。

ひつじカフェ(都内繁華街の若年支援拠点)
2024年11月は、合計20日間をオープン、合計156人が利用をしてくれました。
また、スタッフとしてひつじカフェや歌舞伎町アウトリーチに参加してくれた方への研修も実施、業務にスムーズに参加できるためのサポートも提供しました。
都内繁華街声かけ(アウトリーチ)チーム]
11月は合計10回、365人に声かけをしました。路上や地域での声かけを通じ、新たな支援対象者とのコミュニケーションを開拓、特に夜の街にたどり着いた今日寝る場所がないという若年女性に対する支援となりました。

性的画像削除要請チーム
ウェブサイト上の性的画像や動画が拡散していしまっている相談者のために、ネットで表示ができないよう該当作品や画像を表示サイトから迅速に削除をしてもらうために、マニュアルを改良、業務の効率化を目指しました。
セキュリティー強化:
2024年11月、削除要請システムのIPアドレスに対して、 RedTail と思われるサイバー攻撃が行われ、その対応に追われました。 RedTailとはマイニングマルウェアと呼ばれるもので、Webサーバーに不正に侵入し、そのWebサーバーのリソースを使って暗号資産のマイニングをするプログラムのことです。この影響で一時的に業務が停滞したにもかかわらず、削除要請システムそのものは、サイバー攻撃を想定して設計されていたため、個人情報を扱わない仕組みにもなっていたため、攻撃からの被害は限定的ですみました。今回の対応を契機にセキュリティーの強化を見直し、削除要請の履歴を管理する部分と、性的画像が拡散しているサイトを自動巡回および抽出するシステムを切り分けることで、安全性の向上に努めました。
また、削除要請システムは、AI技術の活用を進め、削除依頼の精度を向上を図るシステムを開発中です。他団体との連携を深めるとともに、海外の団体との協力を通じて、デジタル性暴力の抑制に向けた新たな知見を得ました。
講演・啓発活動
長野、富山、山梨、神戸など、各地でデジタル性暴力や性的搾取にまつわる講演を実施しました。内容は、自立支援やデジタル性暴力の課題を含め、多様なテーマを扱いました。一部はオンライン形式を活用し、遠方の参加者ともつながりました。
地域活動や講演を通じた記録を残し、活動の振り返りと改善に活用しました。
国際連携
STOP NCIIブリーフィングへの参加や、海外の人権団体との意見交換を通じて、新しい知識を吸収しました。日本におけるAV被害やデジタル性暴力の課題を国際的な場で共有し、連携の可能性を探りました。
広報活動
寄付者向けクリスマスレターを作成、支援活動を広く知らせる準備を進めています。SNSやメディア対応を通じて活動内容を発信し、啓発を続けました。
フルタイム6人を含め、合計21人のスタッフでがんばっております。
みなさまのサポートによって、ぱっぷすの相談支援を継続することができております。
改めましてお礼申し上げます。
Hozzászólások